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布団の詰め物による特性

2023.1.19
布団の詰め物による特性

一概に布団と言っても、その中身は綿、合繊、絹(真綿)羽毛(羽根)、羊毛と様々です。
それぞれの特性を知って、自分に合った布団を見つけましょう。

布団は中わたによって特性があります

布団の中わたには、様々な種類の素材が使用されています。
どの布団が優れているとはなかなか決めづらいですが、それぞれの特性を知っていれば自分に合った布団を見つけることができます。
素材によって取り扱い方も変わってくるので、自分が使う布団の素材特性は是非知っておいてください。

綿布団

夏涼しく、冬暖かい

中空で天然のよじれをもつ綿は、積層すると細かい空気孔を無数に形成し、保温性を高めます。そして、夏は汗を吸収し、さわやかな繊維です。

弾力性に優れている

綿は1本1本の繊維が天然のよじれをもち、このよじれが寝姿勢を保つ弾力性を生み出しています。
また、寝返りの打ちやすい適度な硬さとクッション性を兼ね備えています。

日干しで蘇る綿ふとん

綿は太陽の恵みを受けて育った植物性繊維です。日に干せば、太陽のエネルギーを大いに取り入れて、ふっくらと蘇ります。

肌ざわりのよさ

綿は肌ざわりのよさに優れています。赤ちゃんやアレルギー体質の方も、綿は刺激することが少ないです。また、静電気を起こしにくく不快感を与えることが少ない自然の素材です。

地球環境を守る

自然の中で生産と還元を繰り返す綿は、自然の恵みです。地球上の綿畑で大量の二酸化炭素を吸収し、きれいな酸素を生み出し、大気の浄化作用を行い地球を汚染から守る一翼を担っています。
また、綿はリサイクルにも最適な自然の植物繊維でもあります。

合繊布団

中わたに化学繊維(主にポリエステル綿)を使用した布団のことを言います。
一般的に、掛け布団の詰めもの重量がシングルサイズで1.5kg~1.8kgと軽いのが特徴です。
かさ高性に富んだ合繊布団は保温性に優れており、弾力性があります。
ポリエステルは繊維そのものが強いので「わたぼこり」が出ません。また細菌の温床にもなりにくく、洗濯もできるので喘息やアレルギー体質の方に適した布団です。

絹(真綿)布団

綿(真綿)ふとんは吸湿性・放湿性に優れているため、肌を心地よく保ち、ムレを防ぎます。
また、軽くて柔らかく自然に身体にフィットし、保温性にも優れています。また、静電気が起こりにくいので、ホコリやチリを寄せつけず、消臭効果もあるので清潔で衛生的です。
蚕が吐き出した糸は、人間の皮膚に近いアミノ酸を含んでいるので、素肌にやさしいです。
しかし絹(真綿)布団はデリケートな素材です。
ご家庭での洗濯も困難です。原則、クリーニングもできません。

長期間保管の際は十分に湿気をとってから。清潔なシーツで包み、防虫剤を入れて湿気の少ない場所に保管してください。

羽毛(羽根)布団

中わたに水鳥のグース(ガチョウ)とダック(アヒル)の羽毛(羽根)を使用した布団のことを言います。
綿布団よりも保湿性・保温性に優れ、とっても軽いのが特徴です。
羽毛布団の特性・取り扱い方については「羽毛布団の取り扱い方」ページにて詳しく説明しています。

羊毛布団

中わたに羊毛を使用した布団のことを言います。
羊毛布団は、綿布団や羽毛布団に比べ柔軟性がはありませんが、弾力性が良く難燃性もあります。また、保温性・吸湿性も良いです。
放湿性も高いので羽毛布団同様あまり干す必要もありません。
しかし家で洗濯できない、湿気がこもると虫が湧いたりするなど、動物性素材ゆえの弱点もあります。

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